New York, NY, USA
June 27, 2008

リバース・モーゲージ市場はHECM以外にシフトするか?
Moving beyond HECM in equity release markets?


セレント発行レポート

現在のエクイティ・リリース市場の特徴として、商品の種類や販路が極めて限定されていることが挙げられます。しかし、将来的には同市場がもたらすビジネスチャンスは拡大するでしょう。

リバース・モーゲージ市場は近年の米国における個人向け金融サービスの中で成功を収めている分野の1つですが、その原動力となっているのは需要の急増と大規模な資金流入です。連邦住宅局(FHA)が融資主体となっているリバース・モーゲージの契約件数は2000年には1万件にも満たなかったのに対し、2007年は10万件を超える水準まで急増しています。

しかし、米国の高齢者向けホーム・エクイティ市場で流通しているリバース・モーゲージ商品は、1つの種類に限られています。また、米国市場はオーストラリアや英国をはじめとする他の市場に比べて未開拓であり、商品の種類が乏しいほか、販路もごく一部に限定されています。

セレントの最新レポート「リバース・モーゲージ市場はHECM以外にシフトするか?」はリバース・モーゲージ市場に焦点を当て、融資能力の拡大により厚みが増したとはいえ、なお幅の広がりにかける市場の現状を明らかにしています。米国市場で圧倒的なシェアを占めるホーム・エクイティ・コンバージョン・モーゲージ(HECM)は、「ジャンボ」や海外の類似商品に比べて融資比率が大幅に高くなっています。80歳以上の高齢者向けHECMなど一部の商品の場合、融資比率が英国やオーストラリアの2倍に達しているケースもみられます。貸し手の多くはここにきてHECMの金利マージンを縮小しており、このことが融資比率をさらに押し上げ、売り上げの拡大にもつながります。

住宅市場の混乱が収まらない限り、貸し手側は新商品の開発や既存商品およびプライシングの見直しによってのリスク増大は回避するでしょう。その結果、HECMがリバース・モーゲージ商品の売上高で圧倒的な優位を維持する状況が続く見通しです。しかし、リバース・モーゲージ市場のリスク選好度をめぐる事実上の決定権を主に政府が握っているという現実には驚かされます。組織的な要因やFHAがHECM事業で損失を出したという理由でリスク選好度に変化があれば、市場は大混乱に陥りかねません。

本レポートは4図と1表を含む12ページで構成されています。レポートの目次はオンラインでご覧になれます。

 

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