New York, NY, USA
June 20, 2008

モデル検証のベストプラクティス:付加価値の実現
The Model Validation Best Practices: Achieving
Value-Added



セレント発行レポート

本レポートでは、金融機関の複雑なモデルネットワークに内在するリスクを軽減するための枠組みを紹介しています。

過去10年間で、金融リスク管理は成熟度を高めてきました。そうした流れを促した要因の1つに、世界の金融市場の複雑化と、それに相応するモデルが必要になったことが挙げられます。モデルの利用拡大に伴い、規制当局や金融機関の経営陣の間で「モデルリスク」(モデルが意図したように機能しないリスク)をめぐる議論が盛んに行われています。

リスク管理においては、このモデルリスクを織り込んだモデル管理の枠組みを構築することが一般的となっています。モデルの検証はこうした取り組みに不可欠な要素となっています。特に、効率的なクオリティ管理を最終目的とする業界内の監視システムでは必須です。金融機関のほとんどは、コンプライアンスの一環としてモデル検証に取り組んでいます。セレントは最新レポート「モデル検証のベストプラクティス:付加価値の実現」で、モデルのライフサイクルを通じて徹底したクオリティ管理を可能にする合理的なプロセスを構築するよう金融機関に提言しています。



出典:オリバーワイマン




「ここ数年、この分野の動きは活発化しています。これまでは、様々な規制に準拠することに関心が集中していましたが、次の流れとして、コンプライアンスを超えた付加価値を持つモデル検証の枠組みを構築することに注目が集まっています」と、本レポートの共同執筆者のUmit Kayaは述べています。

レポートでは「モデル・ライフサイクル」というコンセプトを紹介し、原則に基づくガバナンスモデルの枠組みを提示しています。レポートで取り上げたベストプラクティスは、経営レベルのガバナンスモデルの準備から付加価値の実現を可能にするための検証プロセスに至るすべての要素を網羅しています。またレポートを通じて、様々な種類の金融機関が経験した落とし穴にも目を向けています。
「昨今の市場の混乱では、モデルは最低限の役割しか果たさないことを示しています。モデルリスクはモデル・ライフサイクルの特定の局面だけに限られるものではありません。モデル検証についても同じことがいえるでしょう」とKayaは指摘しています。

ここ数年でモデル検証部門の設立が相次いでいますが、ベストプラクティスを実践しているケースは少数に限られています。また、市場勢力図が確定しつつあると結論づけるのは楽観的な見方でしょう。モデル検証を導入した市場参加者の大多数は、一過性の試みや単なるコンプライアンス活動のつもりで取り組んでいます。この分野への投資によるハイリターンを実現するためには、より踏み込んだ取り組みが求められます。

本レポートは8図と4表を含む34ページで構成されています。レポートの目次はオンラインでご覧になれます。
 

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