Tokyo, Japan
February 13, 2008
(このレポートは2008213日に日本語で発表されましたが、英訳版が200857日に発行されました。)

日本語レポート
日本の銀行業界のIT投資動向
IT Spending Trends in the Japanese Banking Industry

セレント発行レポート

国内銀行業界のIT投資額は今後も継続的に成長するでしょう。セレントの予測によるとIT投資は、2007年度末には14,506億円に迫り、2011年度(20123)には 18,214億円に達する見通しです。IT投資額の成長は年間平均成長率(CAGR)5.9%の見込みですが、システムの合理化が進むことから後半の成長速度は減速すると予想されます。

2003年以来、企業業績が改善し、個人消費が回復するに従って、市況も回復しました。銀行業界でも収益が改善し、積極的な戦略展開の姿勢を取り戻しました。公的資金返済の目処がついた銀行では、法人と個人双方への積極的な融資、預金金利の拡大を含め、富裕層の取り込みを図る戦略にも積極的に取り組んでいます。

都市銀行ではグローバル戦略を強化するため、ホールセールビジネス向けの取り組みに積極的です。地銀・第二地銀では、地域密着戦略をより徹底して顧客の囲い込みを図る一方で、顧客基盤の拡大を目指して店舗網やサービスの拡充に取り組んでいます。市場全体としては、新業態のネット専業銀行や他業種参入の銀行と、広範な顧客基盤と店舗網を持つメガバンクの勢力が拡大していますが、2008年度からは新たに誕生したゆうちょ銀行の動きが注目されます。異業種参入やネット専業、そして大規模銀行の勢力拡大は、地域密着型の小規模の地銀や信用金庫・信用組合に苦戦を強いるでしょう。

「日本の銀行業界は、今後もIT投資を拡大する見込みです。特にゆうちょ銀行が業界に加わったことで、業界全体のIT投資額は押し上げられるでしょう。現在メガバンクのシステム統合プロジェクトが進行中であることも業界のIT投資が増加している要因の一つと捉えられます」とセレントのアジアリサーチグループのアナリストで今回のレポートを執筆した万仲 裕美子は述べています。

出典:セレント

また、「セレントの予測では、IT投資は、2007年度末には14,506億円に迫り、2011年度(20123)には 18,214億円に達する見通しです。2007年度から2011年度のCAGR5.9%ですが、一旦システムが統合されれば総合的なシステム運用コストは削減される見込みで、以後のIT投資額の成長速度は鈍化するでしょう。ただし、システムの合理化が完了した後は戦略投資が活発化するため、業界のIT投資額が減少に転じることは当分なく、今後も増加傾向を維持するでしょう。」と述べています。

当レポートでは国内銀行業界を取り巻くビジネス環境を俯瞰するとともに、今後のトレンドを展望します。さらに、銀行がどのような分野に投資していくのかを分析しています。

当レポートは13図を含む全22ページで構成されています。レポートの目次はオンラインでご覧いただけます。

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